阿波農村舞台の会とは
設立の経緯

全国各地の農山漁村の神社の境内等には、歌舞伎や人形浄瑠璃、芝居など様々な芸能が演じられた農村舞台が多数残されています。中でも徳島県は、兵庫、長野、岐阜、愛知などと並ぶ全国有数の農村舞台の宝庫です。農村舞台は、そこで演じられた芸能によって分類されますが、全国的には歌舞伎を主としたものが圧倒的に多いのに対し、徳島県は人形芝居を主とした舞台がほとんどであり、全国の人形芝居用の舞台の約97%が集中しています。徳島県は、かつて村落ごとに劇場を持ち、人形浄瑠璃をはじめとする様々な芸能を、鑑賞するだけでなく自らも参加し楽しんだ劇場王国であったのです。

わたしたちは木々の緑やせせらぎの音、澄みわたる空気の流れなど自然の美しさに囲まれて、ゆったりと芸能を楽しむ豊かな時間の過ごし方を知っています。また、農村舞台のある地域は、風土や歴史に根ざした食文化、伝統的な工芸品、文化的景観など、その土地ならではの生活スタイルを今も色濃く残す地域でもあります。

こうしたかけがえのない文化資源を保存、活用していくことにより、徳島らしい個性豊かな文化創造と県民の文化活動の促進並びに地域の活性化に寄与することを目的に、特定非営利活動法人 阿波農村舞台の会を設立しました。

現存する阿波農村舞台データベース

会の活動内容

●農村舞台に関する調査・研究

●農村舞台のPR
・機関誌の発行、ホームページ開設
・農村舞台見学ツアー、シンポジウム、写真展の開催など

●農村舞台を活用したイベント等の開催
・人形浄瑠璃、演劇、舞踊、音楽、朗読など

●舞台の補修や農村舞台保存活動等に関する相談・支援

これまでの経緯

平成15年5月25日、人形浄瑠璃関係者はもとより各地の農村舞台保存会のメンバー、音楽や舞踊、演劇などの舞台芸術関係者、建築士やデザイナー、コピーライター、画家、その他文化振興に関心のある者など130人余りが集まり、任意団体として阿波農村舞台の会を設立しました。阿波農村舞台の会は、徳島の貴重な文化資源として農村舞台の保存、活用を図っていくことを目的とし、具体的な活動として、農村舞台の存在やその魅力の普及を図るため機関紙の発行やホームページを通じた情報発信を行うほか、農村舞台の調査・研究、公演開催に対する支援、舞台の保存・活用についての助言・協力などを行ってきました。

4年あまりの活動を通じて蓄積したノウハウやネットワークを活用し、行政との連携も深め、今後さらに活動の幅を広げていくため、平成19年8月2日、徳島市の建設センターにおいて、阿波農村舞台の会の臨時総会を開催し同会を解散するとともに、特定非営利活動法人としての設立総会を開催し、特定非営利活動法人阿波農村舞台の会を設立することとなりました。
お問い合わせ
特定非営利活動法人阿波農村舞台の会
TEL 088-665-2202(9:00~17:00)  MAIL info@nousonbutai.com

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